店長ブログ

自灯明、法灯明の灯について

2020.12.05

こんばんわ!名古屋市中村区にあるはんこ屋の日之出堂です。

先月、篆刻の作品で法灯明を彫ったのですが、灯明の灯の字が篆書字典では
火偏ではなく金偏で登の字で灯と記されていたので、調べてみました。
白川静氏 著の字統によれば正字は火に登で「灯とう」として俗字に火に丁で「灯とう」
とするそうです。又、この火に登の(とう)は金に登で(とう)とするのが元々の字
だそうです。それは助皿(すけざら)のある燭台(しょくだい)又は馬のあぶみ(馬に乗るときの
足をのせる馬具の事だそうです)に用いる字だそうです。ですから先ほどの燭台とはロウソクを
立てる台、火を灯す台ですので、推察ですが燭台も馬具も金属でできていたので、金偏に登と書いた字
は火を灯す台という道具から灯(ともす)という意味の字として使用されているのではないかと思われます。

調べてみて勉強になりました。では又

 

日之出堂 店主